ご無沙汰です。
たいへんな年明けとなりましたね。我が家は祖母と弟が元日から仕事に出ていたので、まったく正月感のない三が日でした。個人的には、年末年始やお盆休み、クリスマス、バレンタインなどの季節のイベントごとが苦手で、いつもどおりのなんでもない日を永遠に繰り返していたい質なので、ありがたいことですが。
特に大きなニュースはないんですが、最近のできごととしては、ガラケーに機種変更しましたね。理由をあげれば延々とネガティブな話、つまりは文句がだらだら出てきちゃうので、あまり詳しくは言えないですけどね。
ひとことで言うなら、懐古趣味が高じたんでしょう。
時勢はマルチデバイスを携帯し、なんでもデジタルで完結できる便利な世界に動いているのはわかっています。事実、ガラケーにしてから、PCメールのチェックや調べものはノートパソコンで行い、QR決済はまったく使えなくなり、ネットバンキングも使えなくなり、LINEも使用不可、と傍から見れば不都合だらけ。
わたしも他人には勧めないです。それでもスマホを捨てたのは、そういう不都合の一切を飛び越えて、世間から目を背けたくなってしまったわけです。そんなところまで律儀に社会に適合できないの、ほんとうに哀れですねぇ……(笑)
さて、今月を振り返ると、あまり読書ができませんでしたね。
・香月日輪×深山和香『妖怪アパートの幽雅な日常』8,9 (10巻以降をもってない)
・吉野匠 『レイン』4
・皆川博子 『アイデースの館』(トマト・ゲーム内収録)
・松谷みよ子ほか 『幽霊屋敷レストラン』
以上です。少ねぇ~。合計8日しか読書していない、漫画を読書に含まないことにしてしまうともっと少ない、なんてことだ。
職に就いている人ならね、読んでいる方かもしれませんけど、わたしは毎日家にいる有閑の民ですよ。由々しき事態。来月頑張ろう。
一方で、映画を一本みることができました。昨年の秋に午後のロードショーかなにかで流れていたのを録画しておいたのです。
『スリーピーホロウ』です。
内容はわりと知ってたんですけど、情報として知っているのと、作品として鑑賞するのとでは全然違うものですね。教会でヒロインがチョークを手に仰向けに倒れているシーンを俯瞰で撮ったあの画は最高でした。
言われるまでヒロインが『アダムスファミリー』のウエンズデーだとは気づかなかった。髪色が違っていたし、あの頃より成長していたので、うまく人間の顔が区別できないことは棚に上げても、まったくわからなかった……。なんかショック。
曇天の薄明るい世界で展開される幻想的な物語はとてもいいですね。こういう話ならたくさん見たい。
で、読書と映画鑑賞以外なにしてたかというと、家事を半日ばかりして、あとはずーーーーーーーーーっと編み物三昧。
ここまでくると中毒、病気ですわ。
やるべきことと定めていることを終えて、自室に戻ると、無意識に毛糸と針をもって手が勝手に動いている。手を動かしながら、いろいろなことをつらつら考えて、自己否定の堂々巡りにはまったり、答えの出ない哲学的問答をつきつめていったり、「いまこの空間は完全に世間から乖離しているなぁ」と感じるのが好きなんです。
常々、山奥に庵を結んで仙人のように暮らしたい、と思っていた自分としては、一部は夢が叶ったような。でももっと世間から離れたいって求め続けちゃうんですよね。欲があるうちは仙人になんかなれないのにね。なにになりたいんだろう。
……と、まあ、こんなことをしていたらいつのまにか1月があと数時間で行ってしまう。
毎日勉強しよう、毎日読書しよう、って決めてたのにできなかった。
できなかったことよりできたことを思い返して評価した方が自己肯定感を上げるにはいいらしいんですけど、結構根が深い自分への憎しみが堂々と居座っているのでね、わかっていても反対のことをしてしまう。天邪鬼なんですよね。
気分を切り替えて、来月はなにを達成したいか考えよう。
まず、あれだけ編み物ばかりしていたのに、大型作品なうえにミスしまくって編んではほどきを繰り返していたので、なんにも完成してないんですよね。じゃあ、なにかしら完成させよう。
次、編み物しながら考えてたことの中のひとつに、小説の登場人物の会話劇みたいなものも混じっていて。それはそれは自由奔放にマシンガントークをかますんですよ。もう脳内で生きているとしか思えないほどに。だから、その人たちの話をちゃんと書き記そう。まだ公開はできないけれど、やっぱり小説を書くのが好きなんですね。
欲張りはよくないので、こんなもんで勘弁してやろう。
ではでは、長々と書き散らしてしまってすみません。また2月が逃げていく頃にお会いしましょう。