ご無沙汰しております。……って、毎回言ってるんだよなあ……。
今月は月初から精神的に追い詰められていて、生きて月末を迎えられたのを奇跡のように思います。
実家ぐらしの引きこもりがなにをいっぱしに嘆いてんだよ、って自分では思うんですけどね。いま、母が更年期うつで寝込んでいて、妹たちもメンタル不調の波が激しくて、ほとんどの家事や家計管理、その他事務手続き、通院や買い出しの送迎などがわたしに一点集中していましてね。お察しの通り、母、わたし、妹ふたりが働けていないので、当然家計は火の車。毎週くる督促状、支払い遅延のために止められるライフライン、正直もう限界ですよ。
この間なにかの媒体で「障老介護」なんて言葉を知りましたが、うちも似たようなものだなと思いました。
働けば家計が潤う、働けば家の中が荒れる。どちらもできて当然なのだけれど、少しでも無理をするときっちり起き上がれなくなってどちらもできなくなる。このジレンマを理解できるひとはどこにもいない。
そんなだったら家を出ればいいじゃない、って誰もがいいます。所詮は他人事ですからね、稚拙な想像力で好き勝手言ってくれますよね。責任のとれない言動は謹んでくれませんかね、お医者さんも、役所の人も。
家族のため、母のため、祖母のため、といままで行動してきて、今更ながら自分のしあわせというのがどこにあるのか不思議に思いました。
読書も手芸も、自己の研鑽のため。イラストも小説も、妄想を吐き出しておきたいだけ。別段評価されたいとか、感想がほしいなんてこともあまり思わなくなりました。
思えば昔から、「楽しみながら」「ゲーム感覚で」みたいなものが大嫌いだった。子ども扱いされているのが癪に障っていただけだろうと思っていましたが、自分は楽しんだらいけない存在だ、と決めつけているフシがあって。こういうときにはこういう表情をして、そうは思っていなくても、求められている感情の名前をいう、そういう欺瞞で生きていた子ども時代だったので、つまんねー奴ですよね。
もちろんそれはいまも健在です。家族のなかで、成人している長子としての自分の役を演じている。ではほんとうの自分はどこへ? さあそれはわからない。だがたしかに日常を送る自分はほんとうの自分ではないと思う。
高校生のときに哲学的問答にどハマリして、いろいろな概念に触れましたが、哲学的ゾンビの話をするとき、ひょっとするとそれは自分のなかのほんとうの自分のことを言っているんじゃないか、という考えがいつも脳裏を掠めていくんです。”わたし”という役に侵食されて、ほんとうの自分は行方知れずだけれども、それでもほんとうの自分のぬけがらが存在していて、そいつはちゃんと生きているかのように振る舞っている。
こんなこと家族や友人に話したら、頭おかしいって言われそうで、言えないんですけどね。精神科でも言えてない、なんかまた大層な診断つけられて、カルテ上の自分と他人に接するときの自分が甚だしく乖離して、自分でも設定盛ってる気がするのもう嫌なので……(笑)
もういいよこんな話は。とにかく気が滅入ってます!!
そういう状況でも現実逃避のために読書と手芸はしていましたよ。
〜今月読んだものたち〜
・柊あおい 『バロン 猫の男爵』
・高橋葉介 『夢幻紳士』
・今市子 『岸辺の唄』
・皆川博子 「花冠と氷の剣」
「漕げよマイケル」 2作ともに『トマト・ゲーム』収録作
・怪談レストラン 『殺人レストラン』
『幽霊列車レストラン』
・谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』
・吉野匠 『レイン』7
・深沢美潮 『フォーチュン・クエスト』8
タブロウ・ゲートに?がついているのは、旧版ではここで打ち切り、というか、打ち止め? というか、とにかく掲載誌が変わって、空白期間を経て、秋田書店版で新しくリライトされているので、完結という表現が正しいのかわからず。けれども下巻の終わりに完結と記されていたので、完結? ということです。
同じ理由でGRANDEEKにも完結?と書くべきか迷ったのですが、わたしの中では天地がひっくり返ってもあれで完結とは言いたくない謎のこだわりがありまして。こちらもリライトされているという情報は得ているのですが、このときの絵柄のティーアじゃないと許せなくて……。
本業がイラストレーターさんの漫画ってやっぱりちょっと質感が違いますよね。優劣の話ではなくて、ただそういう風合いがあっていとをかしであるぞ、という話。
じゃあ手芸のほうはなにをつくっていたんだい、ということで、ふりかえってみよう。
2番目の妹の誕生日プレゼント作成が主な課題でしたね。
・ウォッシャブルコットン製 かぎ針編みの透かし模様のカーディガン
身長160㌢後半、バスト100㌢前後、とレシピ本掲載サイズよりは大きめサイズなので多少作り目の数と針の太さをいじりましたが、途中で試着させなかったけれども、計算通りの着姿で大成功です。
・パンどろぼうのクロスステッチ入り 文庫サイズブックカバー
こちらは人気絵本『パンどろぼう』がだいすきな妹に、成人女性が持っていても恥ずかしくないけれどもひと目でそれとわかるものを、と思いまして作りました。抜きキャンバスのグリッドと公式イラストの風合いに結構悩まされましたね。
・ソロバンビーズ使用 かめのあみぐるみ
ビーズの配色とかちょっとこだわったんですけど、あんまりみえなくて残念。妹のスマホカバーにぶらさがってます。
・某妹の推しキャラの概念ミサンガ
・小さいお花模様のパステルカラーのチューブクロッシェブレスレット
・すてきにハンドメイド2月号掲載 スライスレモンのポーチ
以上が妹のプレゼント。
その他に思いつきでティッシュカバー作ったり、ニードルブック作ったり、ずーっとなんか作ってますね。
だんだんミシンの扱いを心得てきたのでもう少し精進します。
現実から目を背けるほど一銭にもならん手芸ばかり上達する(笑) フリマアプリ勧められるんですけど、なにせ商売っ気がないから、金額も写真も宣伝文句もまったく考えつかん。即売会に参加できる余裕も、委託販売のブースを借りる余裕もない。それに、上達(気のせいレベル)なので、実際の腕はお金をいただくほどのものではないと思うわけで。これが商売になってしまったら、わたしはもう現実逃避の術を持たなくなってしまうしね。かつて小説がそうであったように。
はいまた暗いこと言ってるね。おしまいおしまい。努力するもの希望を語り、怠るものは不満を語る。って中学のときの部訓があったの思い出した。
じゃあ希望を語りましょうかね。
・和服が着たい!!!!
夏季の寝巻きとして着ている甚平に袖を通して思った。突っ被ったりボタンをとめたり、洋服は面倒。だけど普段着の襦袢がないの。半襦袢でも襟だけのやつでもいいからほしいもんだね。
・お人形がほしい!!
大きい球体関節人形のオーナーになりたいなんて言わない、リカちゃんサイズでもいい。でもボディは可動モデルにカスタムするね、むりやり肘曲げるの良心が痛むのん。だけどゆくゆくは自分で素体にメイクしたお人形がほしいね。べつに編んでもいいけど、手足のデティールが難しいから。
・ドール服作りに手を出したい。
いやこれは、お前どこまで手を出すんだねって母にも言われたんだが、もうずいぶん前からドール服のレシピ本は持っているんだな!! ははは! 既製品で十分じゃないかって言われるんだけど、おもちゃ売り場に並んでる服は女児向けだから子どもっぽい服とかめちゃくちゃお姫様なドレスかの極端なラインナップじゃん。(そしてドレスのつくりはぺらいので心許ない……)自分はできないファッションを人間のと相違ないつくりでやらせたいのだよ。ロリータとか地雷系とか。最近では天使界隈というものを知った。
ただこれのためには高い障壁があって、小型のアイロン、それ専用のミシン糸、小回りのきく裁ちばさみ、ドール服に適した生地、そのサイズの小物(ボタンやスナップやいろいろの飾り)など揃えなきゃいかんものはたくさんあるのだ。まあそうでなくとも揃ってないものは数え切れないんだけどね。
ぐだぐだ書いてたらもみじさんがキーボードつついてくるようになった。いい加減打鍵音がうるさいらしい。
ではまあ、現実をみるとすごい落ち込むけど、来月末もこうやってブログをすっげぇ長文で書く元気はあることでしょう。
ではまた来月!