書見台の話
書見台に関しての知見を得たので、披露したいと思います。
もしかするとわたしの新発見は、世間にとっての常識かもしれないので、あまり期待はしないでください。
ことの発端は、浴槽に長く浸かっても取れなくなってきた首から肩にかけての凝り。
というのも、日中のほとんどの時間を、書き物、読書、手仕事に費やしており、ずっと俯いているのです。
軽い本を読んでいるときはまだ、腕を持ち上げて顔を上げた状態にすることが容易いのですが、小学館の昭和文学全集を読んでいるときは、重いし厚いし、無理があるのです。
そこで、書見台がほしいなぁと思いたちました。
理想は、時代劇なんかで学者や武家の御子息が本を読んでいるときの、あの台。あれめちゃくちゃほしい。
それは無理だろうから、折りたたみ可能で、角度調節、高さ調節ができて、なおかつしっかりしたものをネットで探してみることに。
単に書見台と検索すると、机の上に置いて使うものが主流なので、ちょっと違う。自分は手仕事と読書を同時並行というか、インターバルって言ったらいいんでしょうか。そうしているので、机の上に居座られると不便なのです。
脚がついた書見台はいい値段がするので、いますぐは入手できない。だけどいますぐ解決したいこの首肩の痛み。
なんか都合よく条件にジャストフィットする代用品はなかろうかねぇ、と思いながら、もみじさんのご飯の用意をするために立ち上がったそのとき。
二段ベッドの足元の付属フックに無造作にかけてあるトートバッグからはみ出している譜面台と目があいました。譜面台に目はないけど目があったんです。
これじゃん。
折りたたみ可能で、高さ調節、角度調節可能、なおかつ金属製だし、まだ十年ちょっとしか使ってないから新しい。おお、わたしが探していた方よ。
このとおり、いまはアフタヌーンが置いてありますが、昨日はこれで全集を読んでいました。
机の左斜め後ろに置いて、いちいち座り直さずとも読めるかたちに。少し高めに設定して、角度を立て気味にすることで、首を伸ばして読めるため、インターバルにちょうどよく、めちゃくちゃ快適です。
譜面押さえも当然ついているので、読みかけでもいちいち閉じずに押さえを上げておけば良い。
いいこと尽くめです。
ぜひ、使ってないけど手放す予定もなく譜面台を持て余している音楽に携わっていた人で、読書姿勢が気になっている人はやってみてください。
妹たちや母には、「また長尾さんが変わったことしてるわ」と冷笑されましたが、これは世紀の大発見ですよ。自分の中では。
夏場の困り事の話
話は変わって。
お恥ずかしい話なんですが、わたしは手汗をかきやすいたちでして、暑くなってくると、しょっちゅう手を洗って、シーブリーズから出ている手汗軽減のクリームを塗ったり、スタンダードなシーブリーズを手にかけたり、制汗スプレーをふきかけたり、ベビーパウダーをはたいたり、いろいろやっているのですが、効果はいまひとつ。
皮膚科に行けば手汗の悩みもきいてくれるらしい情報は掴んでいるのですけど、べつにそこまで病的に発汗しているわけではなくて、ただ自分が気にしいなだけなので、医者にかかるのは気が引けます。医療費もかかるし。
自分が気にしい、と言いましたが、そういえる理由があって。日常生活には全然困っていないけれども、手芸道具に確実に響いているんです。
特に縫い針は、手の汗にとても敏感で、すぐに布通りが悪くなってしまう。編み針も、金属製の昔ながらの両端にかぎがついているタイプのものは、毛糸と擦れるときにキチキチいいはじめてしまう。毛糸や布地もなんとなく水分を含んでしまっている気がして、かなり気になってしまうんです。
針をメガネや金属を磨くクロスで拭いて、手をきれいにすればいいんですが、拭くのは部屋にいながらできるけど、作業しているのは二階、水回りは一階。手汗をかいてきたからといちいち階段の昇り降りは、運動にはなるけれども、あまりに忙しない。
応急処置としてウエットティッシュや制汗シートで手を拭いて、タオルで水分を拭ってみているのですが、やっぱり効果はいまひとつ。
やっぱりお医者さんに行ったほうがいいのかな、と思うけれども、後鼻漏で耳鼻科にかかったときに、副鼻腔炎にはなってないから、と長いスコープを入れられただけで医療費払って、なんにも改善していないのが念頭にあるので、医者を信用できなくなっているところはある。日常に支障をきたす不快感を訴えているのに、検査しただけでなんの処置もしないなんて、……こんなのってないよっ!(レイアース)
まあもう少し確かなすじの情報を集めて吟味します。なにか情報があればソースを明示したうえでお知らせください……。発見があったらまた発表します。
ではでは。