月と天使

長尾さんの作品置き場……かも

2023-11-28 ご報告

ブログを始めてからまだ一月ですが、ご報告に参りました。

いきなりですが、筆を置きます。いっそ長尾として死ぬべきな気もしましたが、いまはとりあえず冷凍保存とさせてください。

わたしには文学の素質がないことなどはじめからわかりきっていました。けれど、素人ながらに夢に遊び、文字として世界を書き留める作業は、楽しかった。ごっこ遊びレベルからは一向に上手くなりませんでした。やっぱりね、と納得し、少年期の自分の妄想をすべて書き起こしたら、筆を折るつもりではいました。予定が早まっただけです。

既に5月の文学フリマで、勘違いでここまで来てしまい、恥をかいた、と事実として突きつけられていたはずです。その時点で潔く身を引くべきだった。しかしながら、わたしの思っていた以上に、いつかこの手で殺すはずの長尾という人格に愛着がわいていたようで、生前供養が終わるまでは、とズルズル書き続けていました。

わたしの中の夢や希望というものは、これですべて殺し終えました。あとは生ける屍です。もう生ける屍でいいんです。才なき者の末路として受け入れています。

長くなりましたが、仲良くしてくださった方、拙い話を読んでくださり評価や感想までもくださった方、あなたがたのおかげで長尾は今日まで生きていました。ありがとうございました。

 

とりあえず文筆とは一度決別という形になります。

 

今後は……まあ、読書記録とか、にわとりさんやハムタロサァンの話とか、編み物記録とか、しますかねえ。

 

何度も言いますが、わたしにはもう夢も希望もないので、やりたいことも特に思いつかず……。日々を生きる中で空いた時間は編み物や読書をするでしょうけれど、それはルーティンワークであって、せめて人の形を保つために人間的生活を営もうという意思の表れですから、やりたいことみたいなものとは少しニュアンスが違いますねえ。

 

でも、凝り性で完璧主義な自分ですから、無限に読みたい本は出てくるでしょうし、無限に編みたいものもあるでしょうし、編み物に関してはやっぱりもっと上手くなりたいと心のどこかで思っているようで、少しでも編み目が緩かったりきつかったりすると納得できずに何度もやり直して、糸がくたびれていくんですよね。

 

浮世離れした人間になりたいとは常々思っていましたが、まさか夢や希望をなくした、乾いた人間になるとは思いませんでした。自分の世界を持っている、とかよく言いますが、わたしの中にはただ虚無があるだけで、『はてしない物語』がさらに深く読み解けるようになりました。収穫ですね。

 

知識欲だけは誰にも引けを取らないと思うので、無限にある時間をお勉強に使いたいと思います。昔から勉強しかできない不器用を極めたる者だったので、唯一できることだけを大人しくやっていろ、という守護霊とかそういう感じの奴の導きなんでしょう。はいはい、従いますよ。抗う理由もないのでね。

 

金のない高等遊民ですよね。仕事をしていた時代の自分がなによりも欲しがっていたものですから、望むものを手に入れたわけですよ。自分の健全な精神と引き換えにしたのですがね。悪魔との契約みたいだな。

 

なにもなくなった自分を相手する人間など家族以外にありませんから、現実世界で関わりのある他人はみんな音信不通にしてやろうと思います。もう彼らに対しては恥と劣等感しかないですから、当たり前のことですよね。

 

ああまた長話。

 

現実ではとても無口なんですよ。口下手だし。接客用語以外はスラスラ出てこない。

 

つまらない話をしました。

 

ではまたいつか。